COTTON STORY 9
コットントリビア1
<木綿とコットンの違い> 木綿、綿、コットン・・・。言い方は違いますが、じつは全部同じ。 あおい科の植物から生まれた繊維のことです。
では、どうして、日本では木綿と言うのでしょうか。 室町時代に中国から木綿の布が輸入されるようになり、 漢語の「もくめん」が変化し、「もめん」と呼ばれるようになったといいます。
一方、コットン(cotton)の語源は、アラビア語のクゥトン(qutun)。 アラブ商人がインドの綿をヨーロッパに伝えたことから コットンという言葉が生まれました。 ちなみに、cottonの動詞には、「仲良くなる」という意味もあります。 呼び方は国によって違いますが、コットンは私たちの暮らしに深くなじみ、 みんなと友達になれる繊維なのですね。
<コットンは、地球にやさしい。> 植物生まれのコットンは、地球にやさしいエコロジーな素材です。
綿花の栽培中は、光合成を繰り返すことで二酸化炭素(CO2)を吸収し、 酸素を出して大気をきれいにしています。 また、石油を原料とする合成繊維に比べ、生産に要するエネルギーも 少なくてすみます。 水と太陽と大地があれば、毎年必ず、安定した量の綿花を収穫することが できるのです。
そしてコットンは、リサイクルの優等生でもあります。 古布の再利用やふとんの打ち直しなど、昔からコットンは大切に 何度も使われてきました。 最後に捨てられるときも、土の中に埋めると綿は微生物によって分解され、 土に還っていきます。
大地から生まれ、大地に還るコットン。 これからの循環型社会に欠かせない素材といえますね。